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2007/02/13
【衆院予算委】馬淵議員、政治とカネの問題で事務所費公開求める


 衆院予算委員会で12日、馬淵澄夫議員は菅直人代表代行に続いて質問に立ち、格差是正に続く大きなテーマである「政治とカネ」の問題をめぐり、事務所問題等を追及した。

 冒頭、馬淵議員は、衆議院本会議で訴えて以来、小沢一郎代表が自らの事務所費について公開する用意があると一貫して表明していることを改めて明らかにしたうえで、事務所費問題で渦中にある伊吹文部科学大臣、松岡農林水産大臣に対して質問。「法律の通りにやっている。制度上の不備を理由に現時点では応じないというが、領収書を出すことで国民の不信は払拭できるのではないか」として、認識を質した。それに対して伊吹文科相は「政治活動はすべて平等でなければならない。ある政治家だけが公開する、すべて選挙活動を公にするということは困る」として、公開に後ろ向きな姿勢を示した。

 一方、松岡農水相は「基本的には伊吹大臣と同じ」「政治家本人の政治活動が違えば、事務所の経費も違う」などとするだけで、具体的な説明がないまま「正直に計上している」の一点張り。これに対して馬淵議員は前向きな対応が必要との認識を重ねて示し、首相の見解を質したが、首相は「各党が議論すべき問題だ」などと述べるにとどまり、何らリーダーシップを発揮することなく、当事者能力に欠ける答弁に終始した。

 続いて、沖縄県恩納村に建設予定の「沖縄科学技術大学院大学」に関して質問。沖縄・科学担当大臣の任を外れてからも尾身財務大臣が国際会議にオブザーバーとして出席するとともに、自らの長女を通訳として同席させ、食事代や一部のホテル代などが公費で支払われたことを、質疑を通じて内閣府からの答弁で明らかにした。尾身財務相は「世界的にも大事なプロジェクトを支援をするのは政治家としての義務だ。いわばバイリンガルである、能力のある娘に手伝わせた」と答弁した。

 馬淵議員はこうした答弁を受けて「誤解ということだが、国民から見ればどうか。公務であるという形で公明正大にわかる形にすべきだった」と指摘。財務運営を担う長である財務大臣として厳正な姿勢が常に問われる立場上、誤解を招くような行動を行ったのは問題だとするとともに、「公費の使い方としていかがなものか」と問題提起した。
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