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2000/01/21
<衆院定数削減>冒頭処理に固執する与党が修正案提出
衆院の比例定数削減法案をめぐり、自自公与党は21日午後4時半、衆院議長の斡 旋を受けて4日目の与野党幹事長書記長会談が開かれているさなかに、同定数を20 削減する修正案を突如国会に提出したのに続き、夕刻には政治倫理・公選法改正特別 委員会の理事懇談会を24日午前に開催すると桜井委員長が一方的に通告した。

 この日午後から始まった同会談では、野党側は席上「定数削減の冒頭処理という方 針を撤回することが冷静な話し合いに入る最小限の条件だ」とする文書を与党側に提 出。だが自民党の森幹事長は「冒頭処理は天命の目標。取り消すつもりはない」など とつっぱね、事態解決のための歩み寄りを拒否した。

 それでも羽田幹事長は「議長が円満解決を再三求めており、誠意ある回答を待って いる。これで話し合いを終わる気はない」と述べ、この日の会談を終えた。だがその 最中に、与党側が修正案を抜き打ち的に提出。24日の理事懇談会が続いて通告され た。

 このため羽田幹事長は記者会見で、「与党側は対話打ち切りを宣言したのに等し い」と自自公の暴挙に強く抗議。さらに「こんな強引なことが認められるなら、どの ような法案でも同じやり方で済まされてしまう。もはや与党側が議長裁定すら尊重す る姿勢を完全に放棄した以上、混乱が予想されるのは残念だが暴挙を許さないために 力を尽くすしかない」として、野党が団結して闘いぬく決意を表明した。
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