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2000/01/26
衆院定数削減で与党が委員会採決など強行。民主党など野党は徹底抗戦へ。
●鳩山代表
「自自公の勝手な論理で国会を死なせるわけにはいかない」
「みなさんの命あずかり、解散総選挙に」

 与党3党が25日、衆院倫理・公選特別委員会(倫選特)の開会を強行し、衆院議員の定数を20削減する法案の提案理由説明を行ったことを受け、民主党は26日緊急に両院議員総会を開き、自自公の暴挙を許さない厳しい姿勢で臨む方針を確認した。

 鳩山代表はあいさつで、「みなさんへのお願いはただ一つ、私に命を預けていただきたいということだ。国家・国民を思えば、議会人は自らの身を削ること、死を恐れてはならない。しかし、議会そのものの死を認めることはできない。自自公政権の勝手な論理と都合で死のうとしている議会を救うため、この事態に厳しく対応し、解散・総選挙に追い込んでいこう」と凛と呼びかけた。

 総会では川端国対委員長が経緯を説明し、「倫選特の桜井委員長が伊藤衆院議長に裁定を願い、その結果、与野党書記長・幹事長会談が開かれたのに、その結論が出ていない段階で委員会を強行するとは何事か。議長の権威を失墜させ、踏みにじる行為で、25日の委員会は認められない」と批判。そのうえで「自自公の数による暴挙を許さない立場で一致団結し、不退転の決意で臨もう」と述べた。

 与党3党は26日、野党が欠席するなか単独で倫選特を開会。昼過ぎには採決を強行し、法案を可決した。これに対し、民主党など野党は「民主主義の危機」(羽田幹事長)と激しく反発、与党が同法案の冒頭処理を撤回しない限り、すべての国会審議を拒否する方針を確認した。
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