ニュース
ニュース
2007/04/08
鳩山幹事長、統一地方自治体選前半戦を分析
 統一地方自治体選挙前半戦の投開票が行われた8日夜、鳩山由紀夫幹事長は知事選挙大勢判明後にコメントした。

 東京都知事選挙の結果については「クリーンさとたくましさとで、たくましさが選ばれた結果だろう」との見方を示すとともに、民主党が応援した浅野史郎候補については擁立までにに時間がかかり、選挙の時間が足りなかったのではないかと分析。また、民主党推薦候補として「民主党色」を前面に打ち出せなかったことも選挙結果につながったのではないかとの見方も示した。

 候補者擁立に関する記者からの問いには、「実力が十分に備わっていないため、候補者を立てられない状況もある」と述べ、選択肢を都道府県民に示すのは民主党の責任でもあるとして、今回の各県での状況を踏まえ、これを糧にしながら、知事選の1、2年前には候補者を擁立できるよう、準備を進めていく必要性を指摘した。

 民主党が応援・支持した候補と自民党推薦候補との戦いとなった5つの知事選が2勝3敗となった点をどう見るかとの問いには、新人として岩手県知事選挙での達増拓也候補の大勝を評価するとともに、「現職の壁は相当厚いという印象だ」「2勝というのは残念」とも語った。

 同時に、国政における大きな争点である「格差是正」が有権者に十分に届かなかったのが、知事選の結果につながったのではないかとの見方を示した。一方で、前回の統一地方自治体選と比較して2割増の候補者を擁立して道府県議選に臨んだことについては、地域地盤強化に向けた、民主党の意欲の現れとして、評価する意向を示した。

 また、夜半の会見ではそれぞれの候補者の健闘を讃えるとともに、多くの方々から支援を得たことに謝意を表明。「岩手、神奈川、三重、福井県で勝利をおさめたことには何より感謝申し上げる。北海道、東京、福岡においては、厳しい状況の中頑張っていただいた」と語った。

 そのうえで、「我々が目指すのは政権交代であり、そのためには何よりも参院選で勝利をおさめることである。政令市議、県会議員選挙で躍進できたことは参院選への基盤固めができたといえる」と指摘。統一地方選挙後半戦、さらには自公の過半数割れという参議院選挙勝利に力を尽くしていくことを改めて強調した。
記事を印刷する