2007/04/08
上田候補、札幌市長選で自公推薦候補に大差つけ再選果たす
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民主党対自公の事実上の一騎打ちとなった札幌市長選挙は、民主党が推薦する現職の上田文雄さんが53万5000票対36万2000票と自民党・公明党の推薦を受けた国土交通省の元技監に大差をつけて再選を果たした。
上田陣営は中盤から争点を財政問題に絞る戦略を立て、終盤にかけてそれを浸透させることに成功。上田候補が健全財政の継続を訴えたのに対して、自公推薦候補は高速道路の都心部への延長や冬季オリンピックの招致など大型公共事業で景気浮揚を図ると主張した。
夕張の財政破綻もあり、上田候補の健全財政路線への支持が広がり、闘いを有利に展開した。また自公推薦候補が予算と期限をほとんど示さない公約を発表したり、中傷ビラや違法ビラをまくなど政策論争から逃避したことで批判を受けた他、小泉チルドレンを多数、道外から投入したり、武部元幹事長が有権者の前で土下座するなどして、かえって反発を買った。
自公が総力戦を挑んできた割には大差となったことの背景にはこのような敵失もあったと見られる。同時に行われた札幌市議会議員選挙にも上田効果が及び改選前の議席を4議席上回る22議席を獲得した。目標とした第1党は自民党に2議席及ばず逃した。
上田候補は「健全財政とはお金を使わないということではない。人が安心して生活するための政策、中小企業を元気にするための政策に大切にお金を使っていきたい」と2期目の豊富を語った。(記事・写真/民主党札幌)
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