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2007/04/13
【衆院本会議】国民投票法案 民主党修正案が否決、与党案が可決




 衆議院本会議で13日午後、憲法改正手続きを定める国民投票法案について、党憲法調査会長の枝野幸男議員が民主党修正案の趣旨を説明。古川元久議員が、民主党修正案に賛成、与党の併合修正案に反対の立場から討論を行った。

 枝野議員は、提案の理由や内容の説明に先立ち、憲法改正をめぐる今年1月来の安倍首相の一連の発言に言及。参院選の争点にしたいという考えや、立憲主義をまったく理解していない首相の憲法観に基づくと指摘した。「立憲主義の基本に立ち返り、広範な合意に基づいて、合理的な公権力行使のルールを模索しようという方向に進みつつあった」環境を一気に破壊し、議論を後退させたとの見解を示した。

 古川議員は「与党という責任ある立場、圧倒的多数を持つ立場にありながら、真摯にわれわれの意見に耳を傾けようとしない態度こそ、憲法を冒とくする」と強調。十分な審議をつくすべきところを強行採決という手法に出た態度は、政党間の信頼関係を根本から突き崩し、今後の憲法の議論へ悪影響を及ぼすと抗議した。また、両案を比べた場合、国民投票の対象など各論点において民主党案がより合理的であり、国民主権の観点から大きな意義を有することを指摘した。

 討論後の採決で、民主党提案の修正案は賛成少数で否決、与党の併合修正案が賛成多数で可決となった。
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