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2000/01/31
もうひとつの国会、緊急全国党員集会を開会
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●「つらく苦しいが、解散・総選挙の実現に向けて、がんばり抜こう」
〜羽田幹事長が緊急党員集会で
民主党は1月31日午後、東京永田町の憲政記念館大講堂で「もう一つの国会〜代 表演説会」と「緊急全国党員集会」を相次いで開催した。全国から集った500人余 の熱気のなか、一刻も早い解散・総選挙の実現に向けて強い決意ですすんでいくこと を誓い合った。いっぽう、自自公3党はこの日も全野党抜きの本会議を開会し、代表 質問をおこなった。
また、民主党はこの日の常任幹事会で「解散・総選挙の実施を求める運動本部」 (本部長・鳩山由紀夫代表)の設置を確認し、(1)もう一つの国会運動(2)解散要求署 名運動などの活動の柱を決めた。
「もう一つの国会〜代表演説会」では、鳩山NC(ネクスト・キャビネット 以下 略)総理大臣、本岡昭次参院議員会長、岡田克也NC財政・金融大臣、朝日俊弘NC 社会保障副大臣の4人が演説し、小渕政権の問題点を浮き彫りにするだけでなく、ネ クスト・キャビネットの所信を明らかにした。
会場からは「この集まりは知的で感動を覚える。ぜひ地方でも開いてほしい」との 発言があった。
◆「もう一つの国会」代表演説会の発言骨子
鳩山由紀夫NC総理大臣
小渕・自自公政権が行っているのは民主主義と国民に対する挑戦、背信行為だ。民 主主義が死のうとしている。小渕政権が続く限り、この国は滅びる。総理は「解散は 総理の専権」と居直っているが、権利の対局には義務がある。政権運営が行き詰まっ ている今、総理には解散権を行使する義務がある。
◆小渕政権の8つの大罪
自自公政権には「8つの大罪」がある。第1は政治倫理や社会正義を完全に喪失さ せた「モラル崩壊内閣」。第2は露骨な利益誘導をおし進める「山分け内閣」。第3 は東海村の臨界事故に象徴される「安全軽視内閣」。第4は財政を破綻寸前に追いや り、負担を国民に押し付ける「国民泣かせ内閣」、第5は主体性を失った「米国まか せ内閣」。第6はムダな公共事業を乱発し、国土や財政を破綻させる「バラマキ内 閣」、第7は歴史逆行の「権力押しつけ内閣」、最後は国民の声をないがしろにする 「反国民内閣」だ。
21世紀を目前に、私たち民主党は改革・刷新を断行する。そのための選択肢を国 民に提示する。民主党は3つの政策思想を主張する。
第1は世界の潮流であるニューリベラルと連携する。第2は、都市のサラリーマン など中間層を育てる政治をめざす。最後に「偏狭な民族主義」や「反米・反安保」で もない自立と自尊の外交を取り戻す。
◆財政規律を重視した経済構造改革を
私たちは今国会を「公共事業見直し国会」として、公共事業コントロール法案を提 出し、同時に循環型社会をめざす法案を提出する考えだ。総理は景気回復と財政再建 は背反すると考えているようだが、民主党は「景気回復なくして財政再建なし、財政 規律なくして景気回復なし」と考え、財政規律を重視しながら経済構造改革を進め る。
安心できる将来構築のため、年金・医療・介護などの抜本改革や基盤整備を進め る。また、情報技術革命と規制改革で、強い経済の再生に取り組む。
【本岡昭次参院議員会長】
参議院でも、自自公政権が2月2日の衆院定数削減法案通過・成立をめざし、委員 会審議を無視して本会議でいきなり採決という暴挙に出ようとしている。参議院も闘 う。
小渕首相は施政方針演説で「教育立国」などと述べたが、理念も具体策もない。そ れどころか、大規模学級を放置し、教育改革に手をつけようとしない。民主党は教育 を最優先課題として取り組む。
【岡田克也NC財政・金融大臣】
小渕内閣で国民の不安は高まり、財政は破綻直前だ。だが首相は財政構造改革を投 げ出して、国債を増大させた。国民はもはや大インフレか増税しか残されていないと 感じている。だから、景気が回復しない。小渕内閣が「景気回復が先で、財政再建は その次」というのは破綻している。景気回復と財政再建は車の両輪として実現しなけ ればならない。このままでは景気回復も財政再建も永久にできない。
【朝日俊弘NC社会保障副大臣】
本来であれば今国会は、「社会保障制度改革国会」でなければならないほど、健康 保険や年金問題などが山積している。しかし、自自公の社会保障に関する考え方は異 なり、改革どころか手を加えようとすればするほどおかしくしてしまっている。
年金水準をトータルで20%も引き下げようとするなど改悪がまかり通っており、 解散して新しい国会で制度改革を成し遂げるしかない。
◆総理は国民の声きくべき-熊谷幹事長代理
続いておこなわれた「緊急全国党員集会」は原口一博総務局長の司会ですすめられ た。
あいさつに立った羽田幹事長は「民主党ネクストキャビネットの平均年齢は51 歳。羽田内閣は64・5歳だ」と述べ、諸外国とりわけ先進国の内閣の平均年齢が5 0代、40代である事実をあげ「大きく時代が動くときに、若い内閣が国を動かすこ とは必然だ」として、小渕政権に代わる新しい政権の必要性を訴えた。羽田幹事長は さらに「ただすべき、提案すべきことがたくさんあるのに、ルールが完全に破壊され た今の国会では議論できない。つらく苦しい思いだが、ルールある国会を取り戻すた め、今はがんばり抜くことが大事だ。民主主義の破壊を許さない決意を広く訴え、解 散・総選挙に追い込もう」と訴えた。つづいて石井一副代表、川端達夫国対委員長が あいさつし、熊谷弘幹事長代理(選対本部事務総長)も「民意に背いた正当性のない 政権をつくり、野党なんて無視、問答無用という政治が長く続いていいはずがない !! 総理は解散権は自分にあるというが、政治の本当の主人公は国民。総理はその声 を聞くべきだ」と厳しく批判、総選挙勝利に向け檄を飛ばした。
鳩山代表も改めて決意を表明し「2000年という年に新しい政治をつくるため、命を かけ、一丸となってがんばろう」と呼びかけ、力強い拍手に包まれた。
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