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2007/05/10
「林業再生の第一歩は木食い虫・松岡農水相の退治から」菅代表代行


 菅直人代表代行は10日午後、党本部で記者会見を行い、参議院選挙に向けて民主党の政策をしっかり訴えていく方針を改めて表明した。

 冒頭、連休中のドイツ林業視察を報告。日本の林業再生に向け、民主党として「林業再生プラン」を作成する意向を明らかにした。また、林業改革を妨げる要素のひとつとして、林業を食い物にする「木食い虫」松岡農林水産大臣の存在を指摘。間伐予算が、林業再生のためでなく、補助金を受取るための「切捨て間伐」になっていると分析。官業そのものを政治団体という形で献金が行われている、まさに政官財の癒着の実態に対して怒りを表明。「林業再生の第一歩は木食い虫の退治から」として、松岡農水相の追及に全力を挙げていく方針を示した。

 終盤国会においては「参議院選挙に向け、政策課題をしっかりと取り上げていく」と言明。社会保険庁改革については、政府の「ごまかし改革案」と民主党の歳入庁一元化を含めた「抜本改革案」を対比し、「しっかりと国民に訴えていきたい」と述べた。

 また、天下り改革では、政府案「天下り促進法案」と民主党「天下り根絶法案」との対比の中から、10兆円とも換算される税金の無駄遣いを争点にしていきたいと語った。

 党首討論については、民主党から申し入れをしていることを報告。全国遊説中の小沢一郎代表に対して「逃げ腰だ」と批判していた与党側が一転、民主党の申し入れに対して多忙を理由に消極的である実態について、「逃げているのは安倍首相である」と指摘した。党首討論は、国民の期待も高く、制度を作った趣旨からも、民主党としては、今国会において衆参両議院で最低1回以上は行う方針であることを明らかにした。
 
 菅直人代表代行はまた、記者からの質問に答え、日本歯科医師会(日歯)側から自民党旧橋本派への1億円ヤミ献金事件で、政治資金規正法違反の罪に問われ、1審・東京地裁で無罪判決を受けた村岡元官房長官の逆転有罪判決に言及。詳細を把握していない段階での明言は避けつつも、この事件に関しては、村岡氏以外は同席した他の関係者が告訴もされておらず「事件の不可解さと同時に本来の姿が捻じ曲げられた形で推移している印象を持っている」との見解を示した。
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