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2007/05/14
【参院本会議】前川議員、国民投票法案に反対討論
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 参議院本会議で14日午前、民主党・新緑風会の前川清成議員が国民投票法案に対する反対討論に立った。

 前川議員はまず、「憲法を守る」という言葉について、「憲法の文言を未来永劫一字たりとも触れてはならない」という意味ではない、との見解を明示。「政治、社会、国際情勢等の変化に応じて、国家権力を制御するルールである憲法も変わらざるを得ない時がある」と述べた。

 そのうえで、憲法を国家権力を制限する「立憲主義」として理解するのであれば、「未来永劫、守るべき『政治のかたち』である」と表明。安倍首相の立憲主義に対する無理解と無節操に端を発し、「立憲主義」が危機に瀕していることを憂えた。

 また、安倍首相が立ち上げた「集団的自衛権」に関する有識者懇談会について「これまでに積み上げられた政府解釈を無理やりにも変更しようとしている」と批判。「民主党政権による立憲主義の復権と、『法の支配』の貫徹を希求せざるを得ない」と主張した。

 さらに、圧倒的世論が求めている「最低投票率」、広報協議会における委員の選任方法等、法案には数多くの問題点が残っていることを指摘。安倍首相の発言の下、特に参議院においての審議不足は明らかであるとして、「納期」への服従ともいえる数の力により採決を迎えることへの無念さをにじませた。

 最後に前川議員は、「この採決において参議院の存在理由と良識の府が問われる」と言明。民主党は与党の国民投票法案に強く反対することを改めて訴え、反対討論を締めくくった。

 討論後に採決され、賛成122、反対99で国民投票法案は可決した。

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