トップ > ニュース
ニュース
ニュース
2007/05/17
安倍首相の答弁はいじめっこ手法で真実を歪曲 菅代表代行 
記事を印刷する



 菅直人代表代行は17日党本部で記者会見を行い、16日の党首討論における防衛大学の卒業式での訓示に関する安倍首相の答弁について言及。「真実をねじ曲げたものである」と指摘し、安倍首相の二枚舌を痛烈に批判した。

 安倍首相の防衛大学での発言については菅代表代行は自身も「以前から大変気になっていた」との認識を示し、発言を的確に取り上げた小沢一郎代表に対し、安倍首相は「明らかに自らが防衛大学で訓示を述べたことと全く違う趣旨に摩り替えて答弁していた」と分析。こうした問題に本来であれば敏感に反応すべき立場の報道関係者の姿勢についても、「その役割を果たしていない」と苦言を呈した。

 安倍首相はこの訓示で、チャーチルの回顧録を引用し、「(チェンバレン内閣が)宥和政策をとった例を出して、それが間違っていると思えば自らの信念に基づき決断しよう」と言明したもの。満州事変における関東軍の行動にも言及した菅代表代行は、「歴史的経緯からいっても、武力を持った武装組織の幹部になる人たちに向けたこのような発言は極めて重要な問題である」と重ねて批判した。

 もともと訓示の趣旨は、大きな政治的な危機にどう対処するかといったものであるにも関わらず、党首討論では、あたかも戦闘場面での瞬時の判断を指すかのごとく答弁したことについても、「真実を歪曲した答弁であり、国民に対して総理としての説明責任を果たしていない」と断じた。

 さらに、党首討論で追い込まれた安倍首相が、与党席を向いて「この心構えがそんなにおかしんでしょうかね、皆さん」などとした発言については、「いじめっこの手法」であると指摘。間違った主張に正当性を求め、拍手喝采をもらってその場を取り繕っていく「いじめっこが自分のとりまきに同調を求めるやり方にそっくりである」と述べた。

 最後に、安倍首相に対しては、自らが述べた訓示を読み返した上で小沢代表の指摘にきっちり答えるべきであるとして、改めて答弁を求めたいとした。

記事を印刷する
▲このページのトップへ
Copyright(C)2024 The Democratic Party of Japan. All Rights reserved.