鳩山由紀夫幹事長は、25日午後院内で、「やさしい心」と「いのち」の大切さを伝え、いじめのない社会を実現することを目的とするNPO「ジェントルハートプロジェクト」から、学校におけるいじめやいじめに自殺防止に向けた実効性のある対策を求める要請を受けた。
鳩山幹事長は、遺族らを前に「今まで学校、行政は、いじめやいじめによる自殺に正面から向き合ってこなかった。地方行政を含め無責任な体制そのもの。皆さんからいただいた問題を党として正面から受け止める」と冒頭で挨拶した。その後、「徹底した事実調査、遺族への公開を前提とした事実調査、情報の周知徹底」など、防止には欠くことのできないものであるうえ、実現可能である対策を盛り込んだ要望書を受け取った。
意見交換では、遺族の皆さんから「個人情報保護法の悪用を改善してほしい」、「子どもたちを救ってほしい」、「事実を明らかにしてほしい。誰にも同じ思いをしてほしくない。そのために、事実を調べ、どうすれば良かったのかを学んでほしい」との提言があった。また、「子どもが『いじめられてもう生きていけない』との遺書を残して去ってから7カ月。いまだに子どもに何が起きたのか、何があったのか分からない。知る権利を理解していただきたい」、「システムを変えないとダメ」などの悲痛な声が寄せられた。
要請には、藤村修、泉健太各衆院議員、千葉景子、蓮舫、林久美子各参院議員が同席した。
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