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衆議院厚生労働委員会で３０日午前、社会保険庁改革関連法案の強行採決など、桜田厚労委員長の強引な委員会運営を問題視し、委員長の不信任動議を山井和則議員が提出。趣旨説明で「委員長を信任せず、右動議を提出する」として、動議提出の理由を列挙した。
「５月２５日夕刻、歴史に残る暴挙である、社会保険庁改革関連法案の強行採決を理事会の合意なく強引に行った。そして本日、それから１週間もたっていないのに、議員立法によってこの法案の欠陥を補うような法案が提出された」と山井議員は説明。これはまさに政府与党自らが、強行採決した社会保険庁関連法案が欠陥法案だと認めたことだと指摘し、「そうであるならば、強行採決したことを謝罪し、採決を取り消すことが当然」と論じた。
また、法案が欠陥であるのを、にわか作りの議員立法「年金時効特例法案」で補おうとしている政府与党の手法について、「５０００万件の宙に浮いた年金記録で苦しむ被害者の方々をたった一日や二日でつくった法案で救済することができるのか」と指弾し、その場しのぎの対応について「こういうやり方こそが年金不信を拡大させる」と指摘した。
「桜田委員長が任にとどまることは国民の年金不信を拡大させ、消えた年金問題への不安をかきたてるばかりだ」と解任動議提出に至った理由を述べ、動議への賛同を呼びかけて趣旨説明を締めくくった。
賛成討論には園田康博議員が立ち、「委員会のもたれ方に怒りを感じるだけでなく、国民の負託にこたえる公正かつ円満な委員会運営をしなければならない」と述べるとともに、桜田委員長の強行採決、委員会の発議への怒りを込めて討論した。
桜田委員長の不信任動議は賛成少数で否決された。
採決後に三井辨雄『次の内閣』ネクスト厚生労働大臣は、今日の同委員会は本来、労働３法を審議すべきであったとの認識を示すとともに、「与党案を今日採決するとなればまたしても強行採決。議員立法であるなら、十分に審議すべき」として、採決に断固反対していく意向を強調した。
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