13日午後、富岡由紀夫議員は、参議院政府開発援助等に関する特別委員会で、安倍首相、麻生外務大臣、緒方国際協力機構理事長に、援助の実施や国際貢献のあり方などについて質問した。
富岡議員は、ダルフール地方の平和維持活動に関し、国連・アフリカ連合の合同部隊の受け入れをスーダン政府が同意したとの報道を取り上げ、大量虐殺の実態や中国政府の関与について見解を求めた。
「強力な圧力をかけていくべきだ。資源が欲しいから虐殺をしてもよいという非人道的な考え方を持っている国に対しては、厳しい態度で臨む必要がある」と富岡議員は述べ、北京オリンピックのボイコットの可能性にも言及。鉱物資源の利権を確保するために、反人道的な政府・部族を援助したとされる中国政府に、何らかの対応を取るべきだと主張した。
富岡議員はこのほか、ODA大綱の内容や、援助分野における人材育成、ODAに関して対外的に掲げた公約の進捗と達成見込みについて質問。特別委員会が、人間の安全保障センター(仮称)の創設を調査報告書で提言したことも紹介した。毎年5歳以下の子どもが1000万人、飢餓・病気・貧困が原因で亡くなっている現実は切実であるとして、来年の洞爺湖サミットでは、強力なリーダーシップを発揮して、アフリカ問題を最重要のテーマとして扱い、対処するよう求めた。
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