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2000/04/10
「野中発言はきわめて卑劣な行為」枝野議員が厳しく反撃
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10日の衆院本会議で鳩山代表に続いて民主党から質問にたった枝野幸男政調会長代理は、先に質問した自民党の野中広務幹事長が「(小渕前首相の)心と体をぼろぼろにした原因のいくつかは鳩山党首みずからの発言にある」と述べたことに対し、「公党の党首がお互いに政策論争をぶつけ合ってきたことに対し、それが病気の一因だと本会議場で発言することは品位に欠ける非人間的な発言。民主主義の政策論争を否定するきわめて卑劣な行為だ」と厳しく反論。加えて「小渕前首相の病に対する国民の同情を利用するような発言は、小渕氏にも不謹慎だ」と、野中幹事長の卑しい狙いを厳しく指摘した。

 枝野議員は警察不祥事に関連し、森首相の後援会長を務めた人物が首相の地元の石川県公安委員に就任し、委員在任中に森氏の政治資金パーティで乾杯の音頭をとったことをとらえ、「依頼した首相の見識を疑う」とただした。しかし首相は「まったく問題ない」と述べ、問題意識のかけらも示さなかった。

 次に枝野議員は教育改革を取り上げ、「本当に教育を考えるなら、まず大人、とくに政治がルールを守り、嘘をつかないという倫理と道徳の基本を自ら実践すべき」とし、「ルール無視の政治、ゆ着の政治の中心を歩んでこられた森首相が声高に倫理や道徳を訴えても説得力がない」「長年、文教行政の中心にあって、ひずみを生み出したのは首相自身」と自民党文教族のボスといわれる首相を攻撃したが、首相は建前論を述べるだけだった。

 枝野議員は最後に「首相の所信表明には改革への具体的意欲が感じられない」「今必要なことは既得権としがらみを断ち切る勇気だ。私たち民主党はこの勇気をもっている」と述べ、質問を締めくくった。

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