民主党は21日、参議院に「戦没者等の妻に対する特別給付金支給法による特別給付金の支給に係る時効の特例等に関する法律案」を提出した。法案提出は政策調査会長代理の浅尾慶一郎議員、参議院幹事長の小川敏夫議員、参院厚生労働委員会委員の櫻井充議員が行った。
これは、政府が10年に一度戦没者の妻に対して支給している「特別給付金」に関して、93年と03年の支給の折、約2万1000人分・約410億円が支給されなかった問題に対し、民主党が救済策を示したもの。給付は原則として遺族からの申請を受けて行われており、厚生労働省は85年に電子データ化する際、申請のあった対象者の情報のみ電子化し、申請のなかった対象者は入力されず、93年と03年に支給の機会を逸することになった。
民主党はこうした事態に対し、今国会に提出されている「年金時効特例法案」において6年の時効を撤廃すると定めているのを踏まえ、「戦没者遺族への給付金の支給もれは年金問題と同じ」との観点に立ち、過去の未払いについて、3年の時効を撤廃し、対象者への支払いを可能にする同法案の提出に至った。
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