岡山市内で23日午前、ひめいゆみ子決起集会が開催され、約1500人が結集。「姫の虎退治」によって実現可能性が高まる政権交代への期待を胸に、参議院選挙岡山選挙区勝利に向け、更なる団結を誓った。
党本部を代表して駆けつけた鳩山由紀夫幹事長は、「姫の虎退治に加わりたいと思ってやってきた」と挨拶。安倍首相のもと、この日本はどこに行ってしまうのか心もとないと憂慮し、小沢一郎代表が常々唱える「何としても参議院選挙に勝利する。そのことでしか政治は変えられない」と表明し、集まった参加者にその実現に向け、民主党への支持を訴えた。
また、内閣支持率低下であわてふためく安倍首相の指示で、与党が数日間で付け焼刃的に仕上げ社会保険庁改革案では、「消えた年金記録」問題の被害者すべての補償には繋がらないことを改めて指摘。同時に、この問題について、安倍首相は半年前からその実態を把握していたことを明らかにし、国民の間から不平・不満の声が高まらない限り、「くさいものには蓋をして見て見ぬふり」をする安倍首相の政治手法を問題視し、国民を欺くその姿勢を批判した。
さらに、国会会期を延長してまで首相が成立を目指す国家公務員法改正案は、「国家公務員の天下りを規制する」とは名ばかりの、国家公務員だけを対象とする人材バンクを設置するという、国ぐるみで天下りを容認する「天下りバンク法案」にすぎないことを説明。この国をめちゃくちゃにしてきたのはそもそも、政官業の癒着構造に端を発するとの見方を示した幹事長は、国民の総意であるはずの「官製談合阻止、税のムダ遣い是正」を無視し、天下りを温存し続けようとするのが安倍首相を重ねて問題視した。
そのうえで、「参院選の勝利はひめいさんのものではなく、日本の皆さんの多くの声が無視されることのないよう、大きなうねりを作って、国政を動かしていくというものだ」と強調した。
ひめいゆみこ選挙対策本部長の江田五月参議院議員は「会社は社員をリストラすることもあるが、国が国民をリストラするようなことがあってはならない」と言明。しかし、そうした事態が前へ前へと進んでいるのが、安倍政権の実態だとした。
「政治を変える力は有権者にある。その一票でしか政治は変えられない」とも語り、「消えた年金記録」問題に代表されるように、「お上から国民を見る」だけで、国民の求める政治が行われていない現状を変えるために、判断を下してほしいと訴えた。
寸劇「姫の虎退治」に、日ごろから稽古に励んでいる「居あいぬき」のいでたちで登場し、その腕前を披露したひめい岡山県参議院選挙区第2総支部長は、見事虎退治を達成。続く挨拶で、3人に1人が非正規雇用で身分保障がないという現状にあって、家庭や子どもはあきらめなけれならないという深刻な格差拡大が拡がっていると指摘。その現状について、「政策を転換して、政治で正すしかない」と主張。民主党がモットーとする「政治は生活である」との立場にたって、国民が求める政策を、政治がリードする形で実現していきたいと表明した。また、喫緊の課題として年金改革に取り組んでいく考えを示した。
集会最後には、連合岡山の二宮会長はじめ仲間たちが壇上に集まり、岡山県連代表の津村啓介衆議院議員の音頭でガンバローを三唱し、政権交代への誓いを新たにした。
なお、集会後には街頭演説を行い、道行く人に民主党への支持を訴えた。
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