宇都宮市内で22日、民主党政策アピールミュージカル「ふるさと再生編――土と緑と水に」が全国に先駆けて上演された。栃木県は全国唯一、来る参院選では現職同士の生き残り対決として注目されている選挙区。
上演に先立ち、非常に厳しい戦いに全身全霊を賭している、県連代表代行の谷ひろゆき参議院議員は、「今までになく、栃木県民の選択に全国民が注目している。このような斬新な企画の初演地に栃木県が選ばれたことを誇りに思うと同時に、大変励まされる。栃木での『逆転の夏』を実現して農政を大転換させたい」と挨拶した。
小泉・安倍政権の地方いじめ、格差拡大政策に苦しむ農家の娘とシャッター街になった商店街の青年の恋物語を軸に展開するストーリーで、最後には自民党支持者だった元農業経営者である町長も娘に説得されて民主党農政に共鳴、逆転の夏に向けて行動を起こすことを決断する内容。
あいにくの梅雨空の下、集まった約120人の観衆は、ウエディングドレスに身を包んだ農家の娘役の女優、西田真生さんの華麗な演技と美声に魅了され、また劇団四季の友石竜也さん演じる若き地方青年役が明るい未来をめざして政治の刷新を訴える姿に、大きな拍手がわいた。
観劇した市民は「ふだんあまり農業の将来など考える機会がなかったが、こういう現実はけっこうあちこちにあり、私たちの食の安全と密接につながっていると実感した」「農業を続けられなくなる政府の政策は変えないといけない」などと感想を述べた。
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