小沢一郎代表は26日午後、埼玉県ふじみ野市で会場からあふれ出た500人を超す聴衆を前に、夏の参議院選挙は「国民サイドに立った皆が幸福になれる社会をつくる最大のチャンスであり、最後のチャンスである」として、この選挙で与野党逆転を果たす意義と決意を改めて表明した。
小宮山泰子衆議院議員が、「生活を守るのが政治」と簡潔に民主党の考えを表明して集会が始められた。木下厚参議院比例区予定候補がまず、「このままでは、強いものがより強くなり、豊かなものがより豊かになる。弱い人たちにスポットを当てるのが政治」と訴えた。
次に、埼玉選挙区の現職の山根りゅうじ予定候補が、年金問題に触れ、「申請しないと訂正しないのが政府・自民党の考え。それに対して、調査しお詫びして、年金を復活させるのが私たちの考え。年金・医療・介護の社会保障に取り組む」と決意を表明した。
続いて、埼玉選挙区のこうだ邦子予定候補が、「本当はこうだと、思うのは年金。100年安心の年金プランはどこへ消えてしまったのか。育児と仕事、介護と仕事が両立できるように働く環境を変えたい。世の中本当はこうだ、と訴えていきたい」と力強く表明した。
割れんばかりの拍手に迎えられて登壇した小沢代表は、「このままでは取り返しのつかない日本になると危惧している。権力主義、復古主義が強くなっている。経済の面では、自由主義、市場原理万能を打ち出している。手段を選ばず儲かればいいという事件が起きて、政治がそれを助長している。自由は大事だが、このままでは弱肉強食になる。安定した生活、人生を送れるようにしなければならない」として、そのためにも参議院選挙での勝利、1人区での勝利と、複数候補を擁立した1都4県での勝利、2人当選を訴えた。
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