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2000/04/12
「自民党には痛くもかゆくもない議員歳費1割削減」鳩山代表の定例会見から
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民主党の鳩山由紀夫代表は12日の定例会見で、森首相誕生について改めて言及し、「民主主義と自由主義を標榜する日本で、国のリーダーを選ぶ絶好の機会を、闇のなかにしてしまった。そのことが、いかに実体のない形式的な民主主義であるかを証明している」と厳しく批判。さらに、内容がどんどん変転していく青木官房長官の発表について、「臨時代理の指名についても事実ではない言葉がねつ造された。ウソで塗り固めた一連の発表を看過することはできない」と述べ、真相究明にさらに厳しく取り組んでいく決意を示した。

 森内閣が警察法改正案の今国会提出を断念する方針を固めたことについても「解散に間に合わないというので判断したと思うが、ストーカー殺人事件などで国民は大きな被害を受けており、法改正は一刻の猶予もならない」と述べ、外部監察制度の導入を含めた独自案を提出し、成立をめざす考えを明らかにした。

 鳩山代表はまた、史上初めての南北首脳会談が6月に平壌で行われることについて「大変画期的なこと。心から賛意を表する」と述べた。さらに、台湾で民進党の陳水偏氏が次期総統に選出されたことにふれ、「いわゆる北東アジアで民主主義の大きな流れが起きていることを評価したい。今後いかに民主主義を定着・発展させるかが、北東アジアひいてはアジアの平和のために大事になる。アジアの平和実現に向けて、民主化リーダーたちの会議が開催できないか真剣に考えていきたい」と述べた。

 自公保与党3党が全国会議員の歳費を1割削減する方向でおおむね合意したことについては、「国民受けを狙ったパフォーマンス。企業から献金をどんどんもらう体質を残しながら、歳費をカットしても、自民党にとっては痛くもかゆくもない」と批判した。

 石原都知事の『三国人』発言についても、「外形標準課税の導入などを打ち出されたことは評価するが、都知事は在日の韓国人や朝鮮人に対してきわめて差別的な考えをもっているような気がしてならない。それが根にあるからこそ、ああいう発言が平然と出てくるのだろう。人権を守る立場から考えれば、きわめて由々しい発言だ」と批判。そのうえで「民主党は従軍慰安婦問題もしっかり解明すべきと考えているし、定住外国人に対して地方参政権、まず選挙権を付与することは当然と考える政党。この問題にも厳しく対応していく」と述べた。

 野中広務自民党幹事長の『白々しい発言』については、「(議事録からの)全文削除を求める」と述べ、改めて全面対決の姿勢を強調した。

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