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2007/06/29
【衆院本会議】内閣不信任決議で退陣求める 菅代行 討論に小沢議員
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 菅直人代表代行は、29日夜衆議院本会議で、民主党・無所属クラブ、社会民主党・市民連合、国民新党・そうぞう・無所属の会を代表して、安倍内閣不信任決議案の趣旨説明に立ち、「『安倍内閣を信任せず』は、もはや国民の総意。一刻も早く安倍総理は退陣すべき」と激しく安倍内閣を批判、退陣を求めた。

 冒頭、菅代行は、宮沢元総理の逝去に哀悼の意を表した。

 その上で、菅代行は、「この6カ月間、安倍総理の言動からは、先見性の欠如、責任転嫁など、多くの国民が総理の資質に対して強い疑問を感じている。私たちは、この安倍総理に政権を任せることができないという国民の皆さんの強い不信の声に基づき不信任案を提出する」として、この不信任案が国民の声であるとした。

 また、安倍内閣の不信任の理由を菅代行は、(1)年金問題に対するその場しのぎの無責任な姿勢、(2)「天下りバンク」という天下り温存の仕組みづくりへ執心する見識のなさ、(3)「政治とカネ」の問題から抜け道だらけの法案で逃げ延びようする無責任さ、(4)国民負担を増やし拡大する格差問題に正面から取り組まない姿勢、(5)我が国の孤立化を招いている外交姿勢、(6)強行採決を繰り返す強権的政治姿勢の6点を挙げた。

 特に、年金問題では「国民は今の年金制度そのものに不安を抱いている。本当に国民の立場に立って、本気で年金の安心を考えるならば、あらためて年金制度そのものを抜本から見直すべき。国民は、年金記録問題への対応から安倍総理の理解力や指導力のなさを感じるとともに、抜本的な問題に目を向けない総理のリーダーシップのなさを問題にしている」とその姿勢を批判した。

 さらに、「議会制民主主義を壊すことが戦後レジームからの脱却と考えているなら、もってのほかの総理」と、この国会での議会運営、国会を官邸の下請けと思っているかのような考えを強く批判した。

 その上で、「もし総理がこの不信任案、私の述べた理由に納得ができないというのであれば、どうですか、総理は堂々と衆議院を解散し、衆参同日選挙で国民に信を問うたらどうか」と訴えた。

 賛成討論には、民主党・無所属クラブから小沢鋭仁幹事長代理が国民新党・そうぞう・無所属の会も代表して立ち、「今の安倍政権、安倍自民党はあまりに稚拙で、思い込みのみが強く、強権的で極めて危険。生徒会内閣、少年官邸団などの呼び名は、そうした危惧から生まれたものに他ならない」と安倍内閣の本質を指摘。その上で、「市場が解決できない問題も社会には数多く存在し、だからこそ、政治の意味がある。危険で、稚拙で、行き過ぎた市場原理主義の安倍政権に終止符を打つべきとき」として、不信任案への賛成を求めた。

 不信任決議案は、野党3党の共同で提出されたもの。決議案は賛成130、反対330で否決された。

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