トップ > ニュース
ニュース
ニュース
2007/07/03
久間防衛大臣の辞任を受けて(談話)
記事を印刷する

民主党政策調査会長
松本 剛明

 本日、広島・長崎への原爆投下を「しょうがない」と発言した久間防衛大臣が辞任した。唯一の被爆国として核廃絶を訴えてきたわが国の主張に、真っ向から反する久間氏の不見識、不適当な発言によって、被爆者やご遺族の受けた痛みを思えば、遅きに失したとは言え、当然のことである。ただ、なぜこのような発言をしたのか、わが国の防衛に責任ある大臣として、わが国の考え方を変えたものなのか、必要な説明が何らなく、是非とも説明すべきである。

 また、辞任の理由が、自身の問題ある発言を恥じたのではなく、参議院選挙のための「けじめ」というのは、大変不謹慎である。核兵器の使用は、一般市民を無差別に大量に虐殺する人道上許されざる行為であり、どんな理由があっても、とってはならない手段である。まして、久間氏は被爆地長崎県選出の国会議員である。長崎を代表する立場から、世界に向けて核廃絶を訴えるのではなく、核兵器を大量殺戮兵器として使用した米国の立場を容認したことに、強い憤りを覚える。

 安倍総理が当初、久間氏の発言を「米国の考え方を紹介した」と強弁し、問題視しない姿勢を示していたことも、大きな問題である。核廃絶を希求するわが国を代表する立場にありながら、事の重大性を理解せず、久間氏や米国を擁護する発言を行ったことは、独立国の指導者としての気概もなく、ただ呆れるばかりである。

 久間氏の他にも、安倍政権は問題閣僚を多く抱えており、もはや、わが国の国政を担う資格はない。民主党は、引き続き安倍総理の任命責任を追及するとともに、政権からの即刻退陣を求めていく。

以 上

記事を印刷する
▲このページのトップへ
Copyright(C)2024 The Democratic Party of Japan. All Rights reserved.