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2007/07/05
安倍首相のパフォーマンス政治を批判 高木国対委員長
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 高木義明国会対策委員長は5日午前、国対委員長会談の終了後に記者会見し、本日幕を閉じる第166回国会を振り返るとともに、来る参議院選挙勝利への決意を語った。

 はじめに、「民主党は国会を通じて国民の側に立ち論戦に挑んだ」と述べ、少数ゆえに法案成立には至らなかったものの「年金をはじめ多くの政策課題で、ひたすらな調査と粘り強い質問によって大きな成果を出した」との評価を示した。

 一方、衆議院だけでも合計14回の強行採決が行われたことについて、「十分な審議ができなかったことは極めて残念」と言明。国会の形骸化、行政の従属機関化する恐れがあることを指摘し、議会制民主主義の危機であるとの認識を改めて述べた。

 そのうえで、数の暴挙に屈せず緊張感のある国会運営のためにも、参議院選挙での勝利が不可欠であるとの思いを表明。「国会閉会後は国民に対して堂々と政策を訴え、1人でも多くの議員を誕生させたい」との思いを語った。

 また、4日に行われる予定であった衆議院決算行政監視委員会に与党側が出席せず、定足数に満たず開催されなかったことに言及し、開催されることは5月から決まっており、安倍首相の都合で先延ばしになっていた経緯を説明。国会を延長しておきながら、行政を監視するという立法府としての大切な案件を扱う委員会を審議拒否した与党に対して怒りをにじませた。

 国会閉会後に「消えた年金」問題への政府の方針について安倍首相が記者会見を行うことについては、照合と統合を混同していること、社会保険庁が「統合には何年かかるかわからない」とコメントしていることを指摘し、正しい説明をするようにと釘を刺した。さらに、方針を示すならば国会の場でするべきだとの考えを述べ、「国会をないがしろにしたパフォーマンスに過ぎない」として、政府与党の姿勢を象徴したものであると批判した。

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