民主党の鳩山由紀夫代表は10日の定例記者会見で、「今年なくして来年はない。それくらいの覚悟で臨まなければならないくらい、民主党にとってまさに正念場だ」と年頭の決意を示した。夏の参議院選挙について、「他の政党と協力をよびかけ、自公保政権の過半数割れを大きく実現したい」と強調。「最低でも10議席の過半数割れを起こさせたい。その後に解散総選挙を求め、衆議院選挙で政権奪取したい」と言葉を強めた。
続けて、1月末に始まる通常国会について、「金融・財政が大きな議論になるだろう。一方でKSDなどの問題の追及も厳しく行っていく」と述べ、「常に大きな議論を巻き起こしながら、世論とともにあり、国民をリードする民主党として、存在価値を高めてたい」と意気込みを示した
特に、不良債権問題については、「自民党政府は、“これで不良債権問題は片付く”と豪語していたが、さらに大きな不良債権をかかえてしまっている。日本の金融危機が、いまだ解決されていない状況を厳しく見つめなければいけない。金融不安を再燃されないためにも、野党としての任務は大きい」と説明。財政構造改革についても、党首討論などで大いに議論したいとの意向を示した。
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