菅直人代表代行は25日夕、北海道札幌市内で街頭演説会を開催。消えた年金問題や、農業政策など民主党の取り組みや政策を、夕方の忙しい時間にもかかわらず、足を止め熱心に聞き入る多くの聴衆を前に、力強く訴えた。
菅代表代行は、地方を切り捨てて、日本中が東京のようなところになっていくのには疑問を呈したいと表明。「日本という国が健全に成り立っていくには、例えばここ北海道では、漁業や林業や農業で成り立つ町や村があっていいはず。その対極に札幌があり東京や大阪がある。こういう社会こそ美しい国だと思う」として、安倍総理の言ううわべだけの美しい国ではなく、地方が、地域が生きる国こそ、美しい日本だと話した。
また菅代表代行は年金問題に触れ、「今、年金の納付率を政府は約65%というが、私たちが調べたところ実数は全体で50%、20代の割り合いは40%に届かない数字である」と、政府・自民党は自分たちに都合のいい数字だけを挙げている実態を指摘。「このままではあと2、30年もすると年金無給者が何百万人も出てくる可能性がある」と話し、抜本的な年金制度を一刻も早く作るべきだと述べた。
さらに、「自民党は年金を年金以外の目的に使われていくことを止めないでいる」として、先の国会で成立した社会保険庁改革関連法でも年金保険料が年金給付以外への流用が恒久化されたことを指摘。「民主党はその法案成立を阻止すべく、年金は年金以外に使わない法案を国会に提出したが、自民党はそれをまったく審議しないで廃案にした」と、国民のための政治とまったく逆の事を行う自民党政治を厳しく批判した。
そして地方を切り捨てている自民党政治にノーという声を、是非北海道からあげてほしい、民主党に更なる支援支持を注いでいただき、皆さんの力を貸してほしいと訴えた。
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