民主党の菅直人幹事長は15日、自民党の村上正邦参議院議員会長が財団法人「ケーエスデー中小企業経営者福祉事業団」(KSD)問題に関連する混乱の責任を取る形で議員会長の辞表を提出したことを受けて、「責任ある政治家の対応としては姑息。村上氏が真相のすべてを証言することこそ政治家としての責任を果たすことだ」とする談話を発表した。
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2001年1月15日
自民党村上参議院議員会長の辞任について(コメント)
民主党幹事長 菅 直人
村上正邦氏の自民党参議院会長辞任は、KSD疑惑に関連してまもなく司直の捜査が政界に入るという、検察の動きを事前に察知した上での行動であり、責任ある政治家の対応としては姑息の一言に尽きる。役職の辞任は村上氏がKSD疑惑に深く係わっていることを自ら証明するものと言える。
自民党小山孝雄参議院議員の収賄疑惑に関して報道が大きく取り上げているが、村上氏とKSDの関係は小山氏のそれよりも深く強い。村上氏が真相のすべてを証言することこそ、政治家としての責任を果たすことであると考える。
村上氏については、前国会においてもKSD疑惑の解明のため証人喚問を求めてきた。まもなくはじまる通常国会において、他の野党とも一致協力して村上氏、額賀氏をはじめとする証人喚問を実現させ、疑惑の全容解明に全力を挙げて取り組む決意である。
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