民主党の羽田孜幹事長は17日の定例会見で、株価が大きく下がったことを受け、自民党の亀井政調会長が「公的資金の投入を含め大幅なテコ入れが必要。規模は1兆円以上だ」と発言したと報じられていることを取り上げ、「亀井さんは市場がどういうものか分かっていないのではないか。何かあれば、日本の市場には公的資金が入ると世界に受け取られる。市場そのものへの政府の介入は、信用を失うことを銘記すべきだ」と厳しく指摘した。
羽田幹事長はまた、16日に投開票が行われた参院熊本選挙区補選にふれ、「(党を挙げて)全力投球した。とてもいい候補者だっただけに、残念な思いだ」と率直に述べ、敗因については出遅れや自由党分裂などに伴う複雑な選挙模様などを挙げた。そのうえで羽田幹事長は、「しかしこれで、森内閣や自公保内閣が信任されたということでは全くない。自民党は候補者も立てられない不戦敗だった」と強調し、今後、「総選挙への取り組みをいっそう強化したい」と述べた。
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