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2003/08/29
北朝鮮問題をめぐる六カ国協議について(談話)
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民主党「次の内閣」外務ネクスト大臣
伊藤 英成

 本日、北朝鮮の核開発問題等をめぐって行われていた六カ国協議が終了した。この協議の開催にこぎつけ、議長総括において、協議継続が合意できたことに対しては、一定の評価をしたい。次回協議が早期に再開されることを強く期待する。しかし、北朝鮮の核開発の全貌については明らかにならず、米朝の協議も整っていない。北朝鮮の核保有を認めないことでは関係各国が足並みを揃えた格好だが、日本が重要視している拉致事件については、日朝二国間協議においても進展が得られなかったことは極めて残念である。

 特に拉致事件に関しては、日本の主権の問題であるとともに、国際的に重大な関心をもつべき人道問題であることが参加国に、十分に共有されていたのか疑問である。日本政府が、そのような見地から各国に働きかけていたのか、また、日朝協議の再開にここまで時間を要してしまったわが国の外交のあり方に対して、疑問を呈する。

 北朝鮮は今回、核実験の可能性についても言及したようであるが、北朝鮮に対し核開発を交渉の道具とする姿勢を改め、国際社会の声に真摯に耳を傾け平和的解決に向けた対応をとることを強く求める。また、北朝鮮は拉致事件に関して従来の主張を繰り返すなどの不誠実な対応を即刻改め、拉致被害者家族をはじめ拉致被害者全員の帰国など、拉致事件の全面解決に協力すべきである。

以 上

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