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2001/01/20
民主党2001年党大会を開催〜ホップ・ステップ・ジャンプで自公保政権にとどめを
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2001年の党の活動方針を決める「2001年民主党党大会」が20日午後所属国会議員、全国からの代議員、招待者、傍聴者など約900人を集めて、東京都内のホテルで開かれた。

●「おかしなことなくし隊」にねぎらいの拍手

 大会本会議の開始に先だって、50日間にわたって繰り広げられてきた政権奪取運動委員会(田中甲委員長)の全国キャンペーン「おかしなことなくし隊」の報告イベントが行なわれた。この遊説キャンペーンは、昨年12月1日から今年の1月19日までかけて、47都道府県のすべてを走破して行なわれた。街頭演説の回数は169回を数えた。
 銀のベンチコートという遊説キャラバンのユニフォーム姿で登場した、川内博史、近藤昭一両衆院議員の司会で、まずキャラバンの隊員が、隊長の田中甲衆院議員を先頭に、10名の若手議員がロックのリズムに乗って入場し、元気な姿を見せた。九州と北海道で遊説に加わった羽田孜特別代表も特別隊員として紹介された。
 続いて、山村健衆院議員が自ら撮影・編集したキャラバン隊の全国での活躍を伝えるビデオが約10分間上映された。寒さをものともせずに、はつらつと奮闘する隊員たちの姿に、会場は感動とねぎらいの拍手に包まれた。
 最後に挨拶に立った田中隊長は、各県連や支援者の方々へのお礼を述べるとともに、今後は選挙戦の先頭に立って頑張る、と力強く誓った。


●さあ、交代の時が来た!

 大会本会議は、まず鹿野道彦実行委員長の挨拶で幕を開けた。鹿野実行委員長は、「さあ、交代のときがきた!」と開口一番。続けて「行き詰まった自民党政権ではだめだ」とし、「まさに今こそ民主党が政権を担うときだ。新たな改革政府をつくる覚悟と気概と気迫を示さなくてはいけない、21世紀最初の党大会であることをお互い確認したい」と大会の幕開けを告げた。
 このあと、大会の総合司会を務める野田佳彦総務局長が、大会議長に中山義活衆院議員と参院選高知県選挙区予定候補の中村久美さんを選出。2人が議長席に着いた。
 続いて、(株)コロン代表取締役の岸紅子さんが来賓として挨拶した。まだ20代の岸さんは学生時代から化粧品メーカーのブレーンスタッフとして活躍し、97年に(株)コロンを設立。インターネットマーケティングの普及と、消費者の支援をめざして事業展開し、若手経営者として注目されている一人。
 岸さんは、まず自分が来賓として招かれたことについて、「民主党の若い世代に対する並々ならぬ期待と懐の深さを感じる」と述べた。そして、経営者として「リスクを背負ってビジネスを展開しているが、夢をもって取り組んでいる」として「政治・行政の世界でも、そのサバイバル感覚を前提に、未来を切り開くといった政治の在り方を真剣に模索してほしい」と強調、その先陣になるよう民主党に求めた。さらに「年齢や性別を問わず、夢を形にできる時代。また、自己責任において様々なライフスタイルを選び取れる時代。そんな時代だからこそ、新しいビジネスが始まり、新しいカルチャーが生まれ、真に豊かな社会ができる」とし、21世紀初頭にそんな社会づくりを民主党に託すと締めくくった。

 続いて、連合の鷲尾悦也会長が登壇。「民主党を理屈なしで応援する」と述べ、会場の拍手を浴びた。ただ、民主党の支持率は10%を割っていることを指摘。「こういう状況では、野党3党の選挙協力を十分に行い、3党協力体制で過半数割れに追い込むことを目標に掲げることが大事だ」とした。
 さらに、「なぜどの世論調査でも国民の指示を10%前後しか得られないのか。自らの責任として考えているが、民主党もこの事実をしっかりと見つめてほしい」と考えを示した。国民の目が民主党に向いていないことを自覚すべきだと求めた。
 また「構造改革を実現するには痛みを伴う。それを実現しようとすればするほど、しっかりとした説明を国民に示すことが重要」とし、ふつうに暮らす人たちが納得するわかりやすい政策を打ち出すことが大事だとした。最後に鷲尾会長は「民主党の力を普通の国民に振り向けるために共に手を取り合い、参議院の過半数割れと解散総選挙に追い込んで、どんなことがあっても政権をとってください」とエールを送り、挨拶を終えた。
 
●ホップ・ステップ・ジャンプで自公保政権にとどめを

 続いて、鳩山由紀夫代表が挨拶に立った。
 冒頭、鳩山代表は「日本という国を愛する皆さんが、今こそ変革の時だと誓い合いながら、ここに一堂に会してくださったことに感謝します」と述べ、「勝負の年」に向けた決意を語った。
 「この21世紀を、前世紀の遺物を引きずった、“失われた10年”の延長のような時代にしてはいけない」。まず、鳩山代表は会場を見渡しながらこう語りかけ、戦争と経済成長の世紀であった20世紀を、脱戦争と共生の経済による21世紀へと転換すべきと述べた。
 同時に、「自民党政治によってはこの歴史的転換は決してなしえない」とし、とりわけKSD事件について「国会の委員会質問や施政方針演説までも金次第というこの腐敗を、断じて許すわけにはいかない」と力を込めて弾劾した。
 さらに鳩山代表は、「民主党が目指す地域主権の教育づくりに体が熱くなるのを覚えた」という宮崎県在住の林さんからの手紙を紹介、多くの人々が未来を託すことのできる党へと一層の飛躍を成し遂げることを誓った。
 そして、「3年前の参院選がホップ、昨年の衆院選がステップ、いよいよ今年の参院選でジャンプして、自公保過半数割れ、解散・総選挙を実現し、真に民が主役の時代を切り拓こう」と力強く述べ、挨拶をしめくくった。

●野党協調で中選挙区復活も阻止へ

 次に、菅幹事長が登壇し、運動方針に関する提起を行なった。
 幹事長は、まず、経済のグローバル化、IT化に対応できない官僚・族議員中心体制を終わらせ、経済の自由主義的改革と生活関連分野におけるセーフティネットを実現することを、重点課題としてあらためて強調した。
 その上で幹事長は、今月31日からの通常国会について、「相当激しい攻防を覚悟しなければならない」とし、それに向けた意気込みを述べた。とりわけ、与党が大都市の一部で中選挙区制を復活しようと画策していることに対して、野党の一致した協調でこれをうち砕くべきことが訴えられた。
 そして、「6月の都議選に勝利し、それを前哨戦に、参院選では全選挙区で候補を立てて与党を圧倒し、比例でも2000万票、25名以上の当選を実現しよう」と呼びかけ、発言を終えた。幹事長提案は満場の拍手で承認された。 
 大会は大詰めを迎え、今夏の参議院選予定候補38人と東京都議会議員選挙候補予定者28人が松沢成文選挙対策委員会事務局長の紹介で一人ずつ壇上にあがり、羽田孜特別代表がそれぞれの候補者の奮闘を期待して檄を飛ばした。
 最後に鳩山代表、菅幹事長も登壇し、広中和歌子副代表が「初めての体験です」と照れながらリードをとり、全参加者が配られた黄色のハンカチを手に、「がんばろう」を力強く三唱し、大会の幕を閉じた。

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