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2003/01/22
中国当局による北朝鮮脱出者の処遇について(談話)
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民主党外務ネクスト大臣
伊藤 英成

現在、北朝鮮から中国に脱出した多数の人々が、中国の公安当局に拘束され、中国外務省も、「北朝鮮からの不法入国者を利用して騒動を起こすのは、中国の法律に違反し、社会安定を損なう」として、支援活動を批判している。拘束された多くの人々は、北朝鮮の厳しい政治・経済情勢から、日本や米国に亡命を希望しているとされ、中には、元在日朝鮮人も含まれている。

中国は、北朝鮮との間で、脱出者を送還する協定を締結しているが、一方で、難民認定手続きや政治犯の迫害国への不引渡しの原則を定める難民条約にを批准している。中国政府は、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に協力するとともに、人道的見地から、拘束された人々を条約の趣旨に基づき処遇すべきである。

日本政府は、別の日本人妻の件では、中国当局に通報したとの報道もあり、慎重な対応が求められるが、今回の問題は、元在日朝鮮人が含まれていていることから、人道的見地に立って、中国政府に対し、彼らの意志に即した処遇がなされるよう、強く働きかけるべきである。


以上

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