民主党 法務ネクスト大臣 千葉景子
名古屋刑務所の受刑者死亡事件を受けて、森山法務大臣は、法務省中井憲治矯正局長の更迭、但木敬一事務次官についても中井局長への監督責任を問い、戒告処分を決定した。
国会が過去10年間にわたる全国の刑務所の受刑者死亡事案について資料請求した際、中井矯正局長は死亡帳を自らの判断で隠蔽し、後日謝罪した経緯がある。
名古屋事件の重大性は言うまでもないが、法務省は死亡帳の存在を明らかにすることなく隠し続けるなど自ら解明に努力しようとする姿勢に乏しく、むしろ事態を隠蔽しようとする体質が露呈されており、処分内容も国民の目からすると納得を得られるものではない。
更に刑務所内での不審死事案が200件以上とも報道されるなか、矯正局長の更迭、事務次官の懲戒処分といった事態に到り、法務大臣も責任を免れるものではない。
民主党は、引き続き一連の名古屋刑務所事件をはじめとする刑務所内人権侵害事件の真相究明に取り組むとともに、根幹から崩れた矯正行政の抜本改革を求めていく。
以上
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