民主党ネクストキャビネット
外務・安全保障大臣 伊藤英成
本日、政府は、日朝国交正常化交渉を今月29日、30日にクアラルンプールで再開すると発表した。また、15日から1週間程度、生存が確認されている拉致被害者5名の方々が帰国される予定との報道もなされている。
民主党は、かねてから北東アジアの平和と安定のために、日朝間の国交正常化が重要との認識を示してきた。しかし、拉致事件については、北朝鮮が示す情報の信憑性が疑われ、徹底的な調査がまず必要である。また拉致被害者やご家族への謝罪や拉致被害者の全面解放など、解決に向けた誠意ある十分な対応がされていない中で、国交正常化交渉を再開することは、時期尚早と考える。
拉致事件は、国民の安全と人権をないがしろにし、主権を侵害するものである。今後の北朝鮮の対応をしっかりと見極め、国交正常化交渉の再開には慎重に臨むべきである。また、大量破壊兵器の開発問題など、安全保障に関わる問題は、先に米朝協議が行われ、厳しい結果に終わったばかりであり、これらの動向も注視し毅然とした外交を展開すべきである。
以上
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