民主党ネクスト・キャビネット
NC外務・安全保障大臣 伊藤 英成
本日、川口外相は在瀋陽総領事館事件に関する関係者の処分と改善策を発表した。しかし、北朝鮮より庇護を求める亡命希望者への基本的人権や人道への配慮もなく、日中関係を悪化させ、国の権威を貶めた事件に関する処分としては、問題への認識が甘く、軽すぎると言わざるを得ない。民主党は、北朝鮮からの脱出者は現在もかなりの数が存在し、今後も同様の事件が増える可能性が高いと認識している。しかし、今回の外務省の改善策では、これに対する根本的な対策も明らかにされておらず、警備強化ばかりが目に付き、人道的な配慮の文言すらない。これでは、再発防止とするには値しない。また、中国政府とのウィーン条約違反に関する協議の見通しも立っていない。外務省は、さらに厳しい認識をもって、中国との協議に臨むと共に、職員の徹底的な再教育、事前の情報収集の徹底、背景にある難民受入の方針や態勢等を抜本的に見直すべきである。
以上
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