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2002/04/03
鈴木議員の介入疑惑に関わる外務省職員の処分をうけて(談話)
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民 主 党 ネクスト・キャビネット
NC外務・安全保障大臣  伊藤 英成

川口外相は、鈴木宗男議員の介入・関与が問題となっている北方四島支援事業、並びにコンゴ民主共和国関係者等をめぐる諸問題に絡み、直接関係した職員及び監督責任のあった上司の処分を発表した。特定政治家の思惑に迎合し、適正な行政の運営をねじまげたことは、国政上の公正さを損なうとともに、外交上の国益に関わる問題であり、厳正な処分を行い、責任を取ることは当然と考える。

しかし今回の処分は、人数こそ37名に及ぶものの、内容は社会常識に照らしてあまりにも軽いという印象を感じざるをえない。また、各処分の具体的な理由についての明確な説明はなく、抽象的な説明に終始している。これでは当該処分が各職員の行動・責任に対して客観的に厳正かつ適切であるのか、判断に苦しむ。さらに、北方領土返還交渉等で問題視されている「政と官」とのゆがんだ関係を生み出した原因や、再発防止に向けての展望・覚悟も示されておらず、形式的な処分だけを急いだという感が否めない。

今回の処分をもって、鈴木議員の関与する外務省疑惑について幕引きとすることは絶対に許されない。外務省の再生のためには、特定議員の不当な介入を許した外務省の体質・あり方を謙虚に反省し、職員の意識を根本からあらためることが急務である。当該処分に関係する疑惑だけに限っても、依然として事実や原因の究明がほとんどなされていない。民主党は、引き続き、外務省問題を厳しく追及し、隠蔽体質に浸りきった外務省を刷新するために、全力をあげていく。

以 上

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