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2002/02/13
外務省改革方針の発表について(談話)
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民主党 ネクスト・キャビネット
NC外務・安全保障大臣 伊藤 英成

 川口外相は、「開かれた外務省のための10の改革」を発表した。外務省では、一連の不祥事に端を発して、昨年来、「全省を挙げて」改革に取り組んできたはずである。しかし今回示された「骨太方針」は、至極当然の内容ばかりであり、未だにこの程度のことすら改善されていなかったという事実に、改めて驚きを感じざるをえない。また、NGO排除問題等で重大な問題となっている政治家の関与やODA利権疑惑、報償費等については、事実関係、責任や原因の解明などは曖昧なままであり、「透明性」を謳う抜本的な「改革方針」としてはおよそ不十分なものである。失われた信頼を回復し、わが国の外交を立て直す上で、外務省の危機意識が相変わらず極めて希薄なのではないかと疑わざるをえない。

 川口大臣が認めるように、外務省改革には「透明性、スピード、実効性」が求められており、着実な実施を期待したい。さらに、人事面、組織面、会計面、意識面、NGOや政治家などとの関係などについて、一層抜本的な具体策を早急に実施することが、公正で透明な行政体としての信頼を回復する上で不可欠である。
 
 激変する国際社会にあって、近年のわが国外交は、主体性がなく、国民への説明責任も十分でなく、停滞と漂流を続けてきたとの批判が強い。前外相が「伏魔殿」とまで形容した閉鎖的な組織、事なかれ主義や隠蔽体質、手前勝手な組織の理屈や意識など、外務省の問題は極めて根深い。民主党は、今後とも、NGO排除問題や不当な政治家の関与などを含む外務省の問題や責任を追及していくとともに、大臣自ら指摘した諸点を含め改革の進捗を厳しく監視していく。

以 上

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