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1998/10/08
金大中大統領の来日を歓迎する(談話)
民主党代表 菅 直人

国賓として7日来日された金大中韓国大統領を心より歓迎します。

本日の日韓共同宣言で、大統領は、日韓両国が「過去の不幸な歴史を乗り越えて和解と善隣友好協力に基づいた未来志向的な関係を発展させるためにお互いに努力することが時代の要請である」旨を表明されました。また、本日の国会演説においては、「民主主義と市場経済」という普遍的価値観を共有する日韓両国が、政治・経済的にアジア・太平洋の時代を先導する主役になるべきことを主張されました。

我々は大統領の言葉に心から感銘を受けました。日韓両国が過去を直視し、歴史の事実と真実を追究しながら教訓を学ぶことは今後とも大変重要なことであり、日本はそのための勇気を持たなければなりません。そのうえで、過去によって未来が阻害されるという従来の日韓関係の「悪循環」を断ち切り、未来志向のパートナーシップを構築することは、二国間関係のみならず、アジア地域や国際社会に対する極めて大切な課題です。大統領の提案にあるような日韓関係の深化・発展に全力を尽くしたいと考えます。

両国関係の発展にとって特に重要なのは、大統領も述べられている「民族と国境を越えた市民社会の連携」です。民主党は、日韓両国が「共有する価値観」をさらに作り出すために党間外交や市民外交をすすめ、政治、経済、文化や安全保障など様々なレベルで密度の高い交流・対話を進めていきます。そうした努力の一環として、民主党は大統領訪日直前の6日に「永住外国人に対する地方議会の議員及び長の選挙権等付与法案」を平和・改革と共同で提出しましたが、その早期実現を図ります。

以上
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