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1998/09/22
森自民党幹事長の会見について(談話)
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民主党幹事長 羽田 孜

 本日、自民党の森幹事長は、先週の党首会談後に与党が合意に反する言動を繰り返していたことについて釈明の会見を行った。しかし、森幹事長の会見内容は、趣旨が明確でないばかりか、場合によっては党首会談の合意とは違うと思われるものを含んでいる。

1. 森幹事長は、長銀問題について新しい法律ないし新法を成立させて対処する旨述べている。しかし、この新法が野党3党の金融再生法案をベースとした特別公的管理の枠組みを意味するのか、新しい早期健全化スキームのことを言っているのか明確でない。もし、前者で特別公的管理するという意味であれば、我々の理解とも党首会談の内容とも一致する。しかし、万一後者ならば、党首会談では検討に合意したものであってもその内容は今後の検討課題である。我々としては、新しい早期健全化スキームを長銀救済のためのスキームにすることは考えていない。

2. 先日の党首会談以来、会談の合意内容を恣意的に曲解して流布する動きがあるが、これは党首会談の合意そのものの信頼性を損なうことにつながりかねない。自民党指導者の不用意な言動がいたずらに市場に混乱を与え、国民に不安心理を植え付けていることを憂慮する。

3. さらに重要なことには、小渕総理が党首会談で合意した内容と異なる見解を外国で明らかにしたと報道されており、これには森幹事長の会見内容と異なるものも含まれている。これらの問題を明らかにしない限り、政府・自民党の見解に我々が納得することはできない。

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