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1998/07/30
小渕内閣の組閣について
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民主党代表 菅 直人

本日、小渕内閣が発足した。しかし、小渕首相は、参議院で首班指名を受けられなかった。その上、政権与党の自民党は、先の衆議院選挙で239議席と過半数には遠く及ばず、野党からの引き抜きで多数となったに過ぎず、新内閣は、国民の意思とかけ離れたところで誕生したものである。

更に、新政権及び与党の構成をみると、自民党幹事長に前総務会長を据え、内閣の中枢を担う官房長官に前幹事長代理を横滑りさせるなど、橋本自民党政権の単なる首のすげかえにとどまっている。今回の組閣名簿は、一部を除けば相変わらずの派閥均衡型順送り人事であり、我が国が必要とする改革を断行できる内閣とは到底思われない。

また特に、再度大蔵大臣に就いた宮沢氏については、旧大蔵大臣時代にはバブルを抑えられず、首相のときには不良債権処理を先送りし、しかも政治改革で決断力を示せずに政権を失った人物である。こうした人に大改革を望むことは出来ない。

いま日本が必要としている大改革を実行していくためにも、一日も早く国民の意思を代表する政権をつくる必要がある。我々は、小渕首相に対し、国民が政権選択をできる機会を早期に実現するよう強く求めていくものである。

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