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1998/05/30
パキスタンの再度の核実験に抗議する談話
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民主党幹事長 羽田 孜

 本日、パキスタンは2度目の核実験を実施した。我が国をはじめ世界各国の抗議を無視してパキスタンが過ちを繰り返したことは極めて遺憾であり、同国に親しみを持つ我々は悲しみさえ感ずる。同国に対して再び強く抗議する。

 核武装はパキスタンをして広島・長崎の悲劇から免れることを約束しない、むしろ逆であることをシャリフ首相に強く訴えたい。パキスタン・インド両国をはじめ核保有国は、核兵器開発競争は自国の安全保障を改善することにつながるどころか、人類の生存を脅かす所業であることを理解すべきである。

 我々は、パキスタンやインドなど未加盟国が核拡散防止条約(NPT)と包括的核実験禁止条約(CTBT)に即時・無条件で加盟することを改めて強く求める。また、既存の核保有国も含めた世界各国は、カットオフ条約やミサイル技術制限体制参加に向けた交渉に真摯に取り組むべきである。

 日本政府は、現在進行している核拡散の動きに受け身の対応をしてはならない。唯一の被爆国の立場から核軍縮のための国際会議を主唱するなど、日本がリーダーシップを発揮すべきである。橋本首相が果断なリーダーシップを発揮できないようなら日本にとっても国際社会にとっても不幸なことである。

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