民主党幹事長　羽田　孜

　先程(日本時間午前１１時)、インドネシアのスハルト大統領は辞任を表明し、憲法の規定にのっとりハビビ副大統領が後任に就任すると発表した。後継体制の詳細などは未だ明らかになっていないが、同国の情勢の安定化を望みながら、事態を見守っていきたい。

　同国の長期的安定と繁栄のためには、政府当局が国民各層との対話を深め、より開かれた政府の実現や政治改革を断行していくことが重要であると認識している。

　スハルト大統領の辞任がこうした改革を加速することにつながれば、歴史的な決断として評価されよう。また、今後我が国は、インドネシアの政治・経済改革のために最大限の協力を行うべきである。

　インドネシアの政府と民衆の双方に対しては、引き続き、自制を強く願う。特に、流血の事態が起こらないよう十分な配慮を関係者に要請する。

　日本政府に対しては、在留邦人の安全確保に関して、法に基づく万全の措置を取ることを引き続き要請する。