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1998/05/19
インドネシア情勢に関する談話
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民主党幹事長 羽田 孜

 本日、スハルト大統領は国民に向けて演説し、改革評議会の設置や早期の総選挙実施、次期大統選への不出馬などを表明した。一方、明日20日には、学生やイスラム勢力が全国規模の反政府デモを計画しており、事態は未だ予断を許さない状況下にある。

 私たちは、インドネシア情勢の安定化、政府と民衆の双方の自制を強く願っている。特に、流血の事態が起こらないよう十分な配慮を関係者に要請するとともに、何よりも、大統領に対して国民との対話を大切にするよう求めるものである。
 私たちは、インドネシアの政府当局と国民とが執拗に対話を続けることの中から相互の信頼を確実にし、国民に、より開かれた政府の実現と政治改革を断行していくことが、同国の長期的安定と繁栄につながると認識している。

 民主党は、わが国が、インドネシアの国と人々の適切な改革努力への支援や同国からの輸入拡大などを通じた経済発展支援のための国際協力などの面で、いま為し得る最大限の努力を払うべきときだと考える。また同時に、国際機関やサミットなどの場で同国が国際的な支援を得られるよう、日本がリーダーシップを発揮していくべきだと思う。

 なお、在留邦人の安全確保に関しては、法に基づいて万全の措置が取られるべきである。日本政府には、輸送・情報収集・情勢判断等を適切に行い、迅速かつ的確な措置を取ることを強く要請する。

以上

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