民主党幹事長 羽田 孜
エリツィン・ロシア大統領の訪日は、日ロ間の友好協力関係の発展に資する有意義なステップであり、民主党としても歓迎する。また、近年日ロ間において政治・経済・軍事など様々なレベルでの交流が活発化してきていることを評価する。
今回の日ロ首脳会談では、平和友好協力条約、領土問題、四島での共同経済活動や経済協力を含むいくつかの提案が交換されている。現時点でこれらの詳しい内容は明らかにされていないが、当然ながら我が国の主権を損なうものであってはならない。
一方で、経済政策を含め内政面で失政の続く橋本総理が、外交的パフォーマンスによって自らに対する国民の批判をそらそうとしているならば問題がある。我々は、橋本総理が今回の日ロ首脳会談を単なるパフォーマンスに終わらせることなく、両国間の真の友好関係の発展と我が国の国益の実現につなげていけるかどうかを注意深く見守りながら、日ロ関係の実質的な進展に対しては、民主党として積極的に支援していきたい。
以上。
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