民主党 ネクスト・キャビネット大臣
外交・安全保障担当 伊藤 英成
米国は、日本時間の本日午前(米国東部時間2月3日夕刻)、本年初の「未臨界核実験」を実施した。同実験は、1997年以来9回を数え、特に、昨年9月以降ほぼ2ヶ月おきに高頻度で実施されている。
民主党は、核開発・核実験に反対し、国際的な核軍縮・核不拡散を推進するため、再三にわたり米国に強く抗議し、核実験の停止を求めてきた。核軍縮・核不拡散の国際世論を無視した米国の核実験実施に対し、断固として抗議し、今後の実験実施の停止を強く求める。
米国では、昨年10月、包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准が上院において否決されており、国際的な核軍縮・核不拡散がさらに遅れることを強く懸念する。このような事態に対し、核軍縮・核不拡散を最重要課題の一つとし、昨年CTBT発効促進会議で議長を務めた日本政府は、繰り返される米国の核実験に対して、どのような外交努力をしているのか、疑わざるをえない。
民主党は、核実験・開発の全面的禁止、核軍縮交渉の加速とそれを前提とした全世界の核弾頭の大幅削減、大量破壊兵器とその運搬手段の拡散防止等、核軍縮・核不拡散のための措置が着実に実現するよう、強く主張していく。
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