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2000/03/16
陸上自衛隊による不祥事の組織的隠蔽工作について(談話)
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民主党 ネクスト・キャビネット大臣
外交・安全保障担当 伊藤 英成

報道によると、先に銃刀法違反容疑で逮捕された陸上自衛隊の一等陸佐の犯罪事実に対して、当該事案を取り締まる立場にあった警務隊も含め、当時の自衛隊の上層部がその事実を知りながら、信用失墜を恐れ組織的な隠蔽工作を図っていたのではないかとされている。

民主党は先の談話(3/13)でも事件調査及びその処分のずさんさを指摘したところであるが、組織内部において、不祥事摘発の最後の砦である警務隊が、本来の任務をまっとうできなかった事実はさらに重大である。幹部職員の圧力があったか、警務隊自身の判断があったかを問わず、自衛隊の組織管理能力、任務遂行能力の欠如を如実に示すものである。

今回の報道が事実とすれば、このような身内をかばう体質は、先の神奈川県警の事案を初めとする一連の公務員による不祥事隠しの構図とまったく同じである。今回の事案が、自らの調査に基づく公表ではなく、報道によってしか明らかにできなかった事実についての防衛庁幹部等の責任は誠に重大である。

事実関係が確認され次第、関係者の厳正な処分を実施することはもちろん、人事体制の刷新を含む抜本的な再発防止に全力を尽くし、今回の事件で失した自衛隊に対する信頼の回復を図るべきである。

以 上

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