外交・安全保障担当大臣 伊藤 英成
本日、政府は、北朝鮮に対して、コメ50万トンを国連の世界食糧計画(WFP)を通じて援助することを発表した。3月に10万トンのコメ支援を実施したが、今回は約1,000億円超の財政支出を伴う過去最大の規模となる。
民主党は、これまで、人道支援については積極的に対応してきた。一方で、拉致疑惑やミサイル問題等に基づく国民感情に深く配慮した取り組みを政府に対し強く要請してきた。
今回のコメ支援については、官房長官らの従来からの発言に反し、WFPの要請量を大幅に上回っており、人道上の観点だけでは説明できない規模である。政府は、日朝交渉の環境整備という政治的配慮を表明しているが、50万トン支援の根拠と日朝交渉の今後の展望については不透明であり、いかにも分かりにくい。政府は、国民に対し、明確な説明をすべきである。
以上
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