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2001/04/04
米軍偵察機と中国軍戦闘機との接触事故について(談話)
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外交・安全保障ネクスト大臣 伊藤 英成

4月1日、南シナ海上空での米海軍電子偵察機EP3と中国軍戦闘機「瀋陽F8」との接触事故以来、米中両国政府は、双方とも相手を非難しあい、事故の解決が長期化の様相を見せ始めていることを深く憂慮するものである。

ブッシュ新政権は、アジア戦略を見直し、中国を「戦略的競争相手」と位置付け、台湾への武器売却問題、ミサイル防衛構想、中国の福建省ミサイル配備問題、人権問題などで、中国に対して従来より厳しい姿勢で臨んでおり、米中関係はただでさえ微妙なものとなっている。

米中関係は、アジア地域の平和と安定に極めて重大な影響を持つものである。 同事故による交渉で事態がエスカレートし地域の安定が損なわれることのないように、米中両国政府が、冷静かつ慎重な話し合いによって解決していくことを強く望むものである。 

また、今回の事故では、米偵察機が沖縄・嘉手納基地から発進している事実から、日米安保体制のもとで、わが国の基地提供が東アジアでの軍事行動に深く関与していることを浮き彫りにした。今後の米中交渉によっては、日米安保体制への影響も懸念される。 わが国政府としても、米中両国間において適切な交渉が行われ、地域の安全が確保される対応がなされるよう、両国政府にあらゆるルートを通じて働きかけていくべきである。

以上

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