民主党 ネクスト・キャビネット
外交・安全保障NC大臣 伊藤 英成
昨年7月の九州・沖縄サミットに絡んで、ハイヤー代約1200万円を詐取したとして、外務省経済局総務参事官室の課長補佐と同参事官室事務官、また大手ハイヤー会社幹部が逮捕された。機密費詐欺事件に端を発した外務省の不祥事は、沖縄サミットを舞台にした新たな公金詐欺事件に発展したものといえる。
同時に、今回の事件が計画的、組織的に行われ、また、詐取金が、容疑者の私的な使用のみならず、外務省職員のタクシー代や飲食費、さらには「サミット事務局員らによる屋形船の宴会」に使用されたことからも、外務省が常態的に経費水増しによる裏金つくりを行っていたことは明白である。まさに許し難い行為である。
政府、わけても外務大臣の監督責任は厳しく問われるべきであるが、事件の全容解明は当然のこととして、決して今回の事件を個人の犯罪にとどめることなく、外務省全体のモラルが問われていると認識すべきである。
以上
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