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2001/08/03
外務省の新しい人事について(談話)
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民主党 ネクスト・キャビネット
外交・安全保障NC大臣 伊藤 英成

本日、迷走していた外務省の幹部人事が事実上決まったが、この間の田中外務大臣と官邸間の混乱は、目を覆うばかりであった。現・歴代4次官の更迭については、小泉総理の意向が通ったかたちであるが、そもそも、役所の幹部人事を巡ってここまで迷走したのは、閣内不統一の謗りを免れず前代未聞のことである。

松尾元室長の外交機密費の横領事件を発端に、沖縄サミットのタクシー代水増し詐欺事件、デンバー総領事の公費流用、さらに今なお第三、第四の疑惑もささやかれている。長期にわたって疑惑を放置してきた外務省の対応は、組織的な疑惑隠しを強く示唆するものである。4次官の更迭は遅きに失し、厳しい幹部人事を断行できなかった歴代外務大臣の責任は極めて重い。

今回の人事をめぐる醜態は、単に個人的な確執や面子争いにとどまらず、深刻な問題が山積する国政にあって、日本外交を著しく停滞させ国益を損なうものである。政府は、今回の新人事によって、疑惑をもたれている職員や組織的な関与の有無を徹底的に調査し、外務省の組織改革を断行するとともに、靖国神社参拝問題や北方領土問題など停滞している日本外交を早急に、根本から立て直すべきである。

以 上

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