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2001/01/29
世界のリーダーと交流=鳩山代表がダボス会議から帰国
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スイスのダボスで開催された世界経済フォーラム第31回年次総会に出席して帰国したばかりの鳩山由紀夫代表が29日、党本部で報告会見を行った。

 鳩山代表は冒頭、今回のダボス会議への出席の目的が、(1)日本から世界へ新しいメッセージを発すること、(2)世界のリーダーたちと信頼関係を築くこと、の2つであったことを紹介し、「大きな成果が得られ、行ってよかった」と全体の感想を述べた。

 目的の(1)をめぐっては、堺屋太一元経済企画庁長官、小林陽太郎富士ゼロックス会長らとともに「日本の未来へのシナリオ」と題したパネル討論に参加したことを報告。英語で行ったスピーチの中で、「財政赤字や金融不安といったマクロ経済の問題を伏せて、ただ“日本経済は大丈夫”と触れ回る森首相の主張は現実から乖離している。こうした政府では、経済構造改革などなしえない。日本経済の不安定さは、実は政治の問題なのだ」と喝破し、「鳩山の言うことはよくわかった」と好評だったことを紹介した。(写真)

 また、目的の(2)をめぐっては、2日間の滞在中に100人もの世界の要人と話をし、国境を越えた人間的なネットワークづくりに大きく役立った、と述べた。

 中でも、昨年71年にわたる長期政権を倒したメキシコのフォックス大統領とは、政権交代戦略で意気投合。国を変えるためには「愛(Love)、情熱(Passion)、責任( Committment)」の3つが重要だという大統領の主張に、友愛の政治理念の立場から強く共感したことを紹介した。

 さらに、リークアンユー・シンガポール上級相とは、アジアの安定のために日米中関係の弱い環である日中関係を強化すべきことで一致。また、タカエフ・カザフスタン首相とは油田開発と両国関係の進展について、ダウナー・オーストラリア外相とは日本の構造改革や自由貿易協定について、それぞれ意見交換するなど、各国リーダーと精力的に議論を交わしたことを紹介した。

 そして、やはり同会議に出席した森喜朗首相が、官僚の用意した作文を棒読みしただけで、わずか6時間でダボスを離れたことに対して、「日本外交にとっての大きなチャンスを逃した」と苦言を呈した。

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