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1999/07/21
国旗国歌法制化についての民主党の考え方(新聞広告)
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日の丸、君が代
あなたはどう考えますか。

私たち民主党は
もっと時間をかけて
議論をすべきと考えます。

 私たちはこの国が好きです。日本に生まれ育ったことに誇りを持っています。でも、生かされている喜びをもっともっと感じ、そして感謝できるような国にしたいと思っていますし、それをできるのは政治の仕事だと理解しています。

 その政治の世界では、自自公という、数にモノを言わせる政権が生まれつつあり、いわゆる盗聴法案や、国民全員がそれぞれ番号を持つ住民基本台帳改正法案などが、十分な議論も無しに通されようとしています。国家の管理がますます強まりそうな勢いで、個人の生活が窒息してしまいそうな気配が感じられるのです。民主党はこのような国家主権の流れに対して、国民主権の日本を育てていきたいと考えています。

 まさにこのような時に、日の丸を国旗に、君が代を国歌に定める法案が提出されました。こんな大事な法案を通常国会が延長された中で出してきたのです。国民が十分に議論する暇もありません。日の丸にも君が代にも失礼な話です。

 正直言って私たちは悩みました。それは、日の丸、君が代に賛成なことと、日の丸、君が代の法制化に賛成なこととは違うからです。実際、私たちの中に、日の丸が国旗で君が代が国歌であることは慣習となっているので法律で定めることはないという意見が沢山ありました。最近の世論調査でも、大多数の人たちが日の丸は国旗にふさわしいと考えており、君が代についても多くの人たちが国歌にふさわしいと考えています。にもかかわらず、日の丸をこの国会で国旗と法制化することには52%の方が慎重で、君が代は58%の方がこの国会で国歌と法制化することに慎重なのです。特に君が代については慎重論が増えてきています。これが日の丸、君が代に対する日本人の現実の姿なのです。

 日の丸については、例えばノルディックスキーで優勝した荻原選手が、日の丸を高く掲げながらゴールインした姿は今でも多くの日本人の目に焼き付いています。オリンピックなどさまざまな場面で、日の丸は国旗として認められてきました。その一方で、過去において、アジアに対する侵略の象徴でもあった日の丸が、沖縄からの声も含め、辛く悲しい存在であったことにも耳を傾けたいと思います。でも、日の丸を変えても過去が清算される訳もありません。むしろ、過去を直視し、誇りに思える未来を創り出すためにも、日の丸を国旗として法律で定めたいと私たちは考えます。

 君が代の法制化については、歴史観の相違や世代間の受けとめ方の相違などから、私たちの間に賛否両論がありました。当然ながら、君が代は曲も詩も日本の伝統文化らしくて良いと賛える声も多くありました。それに対して、君が代を天皇の国と解釈することに、国民主権の立場から抵抗を覚えるとの発言も多く聞かれました。また、曲に関しても、特に若い人の中に、元気が出ないとか、歌いにくいと言う率直な声もありました。だから国民投票を行なって国歌を制定しようと言う意見や、儀式で唱う君が代とは別に、第二の国歌を作ろうと言う意見もありました。私たちは国の歌をみんなが心から喜んで歌える環境を整えたいと願っています。

 私たちは、他の政党の多くが十分な議論もせずに、結論をあっさりと出されたのに対し、愚直なほど何度も何度も議論を重ねました。法案の提出にさまざまな意図があることに気付きながらも、時には激しく、しかし民主的に話し合いを続けて来ました。そして、一つの結論に達しました。それは、日の丸を国旗として法律に定めることに賛成することです。君が代を国歌と定めることについては、本来もっと時間をかけて議論をするべきであり、一人ひとりの内なる精神の自由に委ねることとしました。この議論を通じて、新しい政治の息吹を私たちは感じることが出来たような気がします。

 私たちはこの国を愛しています。この国をさらに愛する心を、単に形に依るのではなく、真に内面から沸き上がらせるために、政治がもっと大きな役割を果たさなければなりません。そして、そのためにこそ民主党が存在していることを肝に銘じ、一層の努力をすることを私たちは誓います。

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