民主党の仙谷由人企画局長は26日の衆院内閣委員会で、青木官房長官発言の食い違い問題を改めてただした。仙谷議員は、官房長官が10日の衆院本会議で「2日夜に小渕前首相に『万事よろしく頼む』と言われ首相臨時代理に指定された」と答弁しながら、5日付けの「官報」には指定されたのは3日と書かれている点を取り上げ、「2日という官房長官の発表は疑わしい」と追及した。
仙谷議員は、「『よろしく頼む』と抽象的に言われただけで、内閣法でいう臨時代理として『あらかじめ指定された』という行政行為にあたるのか」と質問。さらに、「なぜ『官報』では、指定された日が3日となっているのか。『よろしく頼む』では行政行為と認められないためではないか」と追及した。
しかし官房長官は「官報」の件にはふれず、居直りの姿勢に終始。このため、仙谷議員は「そもそも前首相が2日に『万事よろしく頼む』と言えるような状態だったかどうかも、はっきりしない。この点だけは国会の権威にかけてクリアにするため、医師団の診断書を取り寄せるべきだ」と求め、植竹委員長が「理事会で検討する」と答えた。
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